公益社団法人勝浦町シルバー人材センター

令和7年度   事業計画

1 基本方針

 令和7年度(2025年度)には、政府が打ち出した「総合経済対策」の効果が下支えになって、賃金上昇が物価上昇を上回り、個人消費が増加するとともに、企業の設備投資も堅調な動きが継続するなど、引き続き、民間需要主導の経済成長となることが期待され、実質GDP成長率は1.2%程度が見込まれています。
 徳島県では、最低賃金を令和6年11月1日から980円(1時間当たり)と前年の41円を大幅に上回る84円と日本一の上げ幅で決定しました。これら踏まえ、当センターにおいても配分金の引き上げを順次実施し、会員の手取り額を増やします。
 また、令和6年11月のフリーランス法の施行に伴い、フリーランスに該当するシルバー人材センターの会員に対する契約関係の見直しを令和8年4月には完全に実施できるよう進めていきます。これは、シルバー人材センターが一括して発注者の皆さんと契約し、会員に再委託する現在の契約方式から、今後は、シルバー人材センターを通して発注者と会員が直接請負契約を結ぶ関係となります。これに伴い、会員の作業代金(配分金、機械代、立替材料代等)に含まれる消費税の扱いが変更されることとなります。シルバー人材センターを利用される発注者の皆様においては、契約方法の変更についてご理解とご協力をお願い申し上げます
 加えて令和6年度には、公益法人制度の改正があり定期提出書類の切り替わり等事務の煩雑さが増しますが、令和10年の経過措置期間内に移行を終えられるよう努めます。
 当センターにおいては、定年年齢や年金受給年齢の上昇等の社会情勢の変化等により入会する人が少なくなり、加齢等による退会も増えてきています。
 しかしながら、それと反比例するように増加する地域のニーズがあり、それに少しでも対応できるよう入会促進、特に女性会員の増加と高齢者の専門知識や能力を生かすための就業開拓及び事業の周知徹底に努め会員数の確保に努めます。
 さらに、除草や庭木·果樹剪定など専門性の高い就業に対応するための即戦力人材の入会促進を図るとともに既存の会員には講習会を開催し、後継者の育成を図ります。
 労働力の担い手として、地域づくりやコミュニティ再生の担い手としてシルバー事業の基本理念である「自主·自立、共働·共助」を堅持しながら、地域社会へ貢献していくことが公益法人センターとしての重要な役割との認識に立ち、次の事項を重点目標に事業を推進します

2 重点目標

1.事故ゼロを目指し、危険な仕事は受注しないこととともに、会員の事故防
 止対策と安全な就業の徹底を図ります。
2.センター事業の意義や仕事内容の周知徹底を図り、会員拡大並びに会員の
 ニーズに応じた就業の確保・拡大を推進します。
3.専門的な技能の習得向上を目的とした講習会を開催します。また徳島県連
 合会が実施する事業を会員に周知し会員の就業を支援します。
4.会員の専門知識・能力を生かすため、シルバー派遣事業及び職業紹介事業
 を効果的に推進し職域の拡大を図ります。

3 シルバー人材センター事業【個別事業】

1.安全・適正就業の推進
  安全の確保は最優先の課題であり、安全は自分の問題として取り組む意識
 を持つことが最も大切であるので、自己管理能力や自らを守るための安全意
 識の啓発に努めます。就業内容や就業形態は適正な内容で受注します。
  
  1 安全・適正就業委員会の開催
   ・事故防止のための啓発活動
   ・安全就業パトロールを実施
   ・事故原因の特定、再発防止策を検討
   ・適正就業に必要な事項を協議

  2 啓発活動の実施
   ・作業開始前の安全確認を徹底
   ・安全な就業方針を周知
   ・加齢による諸機能の低下を認識し、無理をしないよう啓発
   ・危険、有害な作業等で高齢者にふさわしくないと判断される仕事は受注しない
   
  3 安全講習の開催
   ・交通安全講習を開催

  4 シルバー保険への加入
   ・就業中などの事故に備え全会員を対象に障害保険・損害保険に加入

  5 健康管理の奨励
   ・町が実施する健康診断への受診勧奨
   ・自主的な健康管理の推奨
   

2.普及啓発と会員拡大及び就業機会の開拓・拡大
  シルバー事業の理念及び意義を広くかつ正しく地域社会に浸透させると
 ともに、会員が希望する仕事の開拓・拡大を図ります。高齢者に就業上必要
 な技術・技能及び知識を付与する講習会を開催し。高齢者の能力や希望を生
 かした就業を実願します。加えて高齢世帯の簡易な困りごとの支援など多様
 なニーズに答えます。
 
 1 入会促進
  ・高齢者の入会を促進し、多様な就業機会を提供することにより生きが
   い就業を推進します。(令和6年度末の会員数と比べて令和12年度末に14人の
   会員増加目標数が徳島県シルバー人材センター連合会から提示されています

 2 普及啓発
  ・センター事業が各界各層に正しく理解され協力が得られるようチラシ、パンフレッ
   ト等で普及啓発に努めます。

 3 就業開拓PR活動の実施
  ・役場、特養等との連携及び民間企業、一般家庭等にシルバー事業の
   「意義・理念・事業」などについてPRチラシを配布します。

 4 地域安心サポート事業の周知徹底
  ・「地域安心サポート事業」を周知徹底し高齢者の生活を応援します。

 5 講習会の開催
  ・会員を対象に、シルバー人材センターで就業が見込める職種の講習
   会を開催し、技能の維持・向上に努めます。
  ・一般高齢者を対象に、技術や技能を付与する講習会を開催し、専門
   性の高い就業の後継者育成に努めます。

 6 新規事業の調査研究
  ・町民のニーズに即した事業の調査研究に努めます。

3.職業紹介事業の推進
  臨時的かつ短期的又はその他の軽易な業務の雇用による就業を希望する
 高齢者に対して、職業紹介による就業機会の提供を県連合会と連携して推
 進します。

4.シルバー派遣事業の推進
  シルバー人材センター連合会が派遣元となり、当センターが実施事業所と
 して、派遣就業を希望する会員が発注者の指揮命令を受けて働く派遣事業
 を、県連合会と連携して推進し就業拡大を図ります。

5.災害ボランティアネットワークの推進
  大規模災害に備えた「徳島県シルバー人材センター連合災害ボランティア
 ネットワーク」を徳島県連合会と連携して推進します。

6.その他
  徳島県シルバー人材センター連合会・四国ブロック協議会・全国シルバー
 人材センター事業協会の各種事業に参加します。

 1 県連合会事業への参加
  ・高齢者活躍人材育成事業・調査研究事業・シルバー派遣事業
  ・職業紹介事業・安全適正就業推進事業・役職員に対する研修 
 2 全シ協、四シ協事業への参加

4 法人管理事業

1.諸会議の開催
  センターの維持運営及び事業運営の執行に関して必要な会議を、次の通り
 開催します。

  (会議名)定時総会 (開催回数)年1回

  (会議名)理事会  (開催回数)年3回

2.研修会参加
  徳島県シルバー人材センター連合会主催の役職員研修会に参加します。

3.センター事務局機能の充実
  公益法人センターの適正運営と円滑な事業推進を図るため、センター職員
  の資質向上に努めます。

4.財源の確保
  事業の円滑な運営のため、経費の効率化と必要財源の確保に努めます。

5.情報公開
  書類の事務所備え置き及びホームページで情報公開します。