公益社団法人勝浦町シルバー人材センター

情報公開

令和4年度事業報告書

 令和4年度の我が国経済は、コロナ禍からの社会経済活動の正常化が進みつ
つある中、緩やかな持ち直しが続いている。その一方で、ロシアのウクライナ
侵攻に伴う世界的なエネルギー。食料価格の高騰や欧米各国の金融引き締め等
による世界的な景気後退懸念など、取り巻く環境には厳しさが増しています。
このような状況の中で、シルバー人材センターヘの理解を得るためにPRや会
員の希望や能力に応じた就業開拓及び入会促進に努めてまいりました。
会員数は、1年間に7名の入会者がありましたが、加齢、病気や死亡に伴う退
会者が16名あり、前年比9名減員し、107名となりました。
契約金額は、勝浦病院が清掃を派遣会社への発注に切り替え、救急車補助員
の該当者不足による辞退、県道の車刈りのガードマン不足による受注辞退を含
む公共事業の減少や農作業の受注の減少から全体では大幅な減少となりました。
契約金額では、39, 122千円で5,846千円と前年比13.0パーセントの減
少、受注件数は660件と前年比2%14件の減でした。厳しい環境下において
不本意な事業実績でしたが、事務費は値上げの効果もあり7万円の増加となり
ました。
 高齢社会のニーズに対応した地域安心サポート事業の実績は、燃えるゴミ捨
てや空き家管理など59件でした。昨年度の5件から大幅に増加しました。在
宅でできるだけ長く生活するうえで必要な事業であり、継続して家庭訪問等を
実施し事業のPRに努め、町役場や社会福祉協議会とも情報共有を図りながら
活用者獲得につなげていきます。
 以下事業概要は次のとおりです。

シルバー人材センター事業(公益目的事業)

(1)安全。適正就業の推進
 安全で適正な就業は事業運営の根幹ととらえ、事故ゼロを目指しました。
安全は、自分の問題として取り組む意識を持つことが最も大切であるため、
自己管理能力を養っていただくために安全就業参考図書である「事故に学
ぶ交通安全のポイント集」及び安全就業ニュース、熱中症対策のチラシを
会員に配布し、安全意識の高揚に努めました。また、職員が、ほば毎週適
宜、就業現場パトロールを実施のうえ作業状況を確認し、事故の発生防止
と会員の健康管理に努めました。
 また、昨年から加入保険で熱中症もカバーし、加えて暑いさなかの作業
時には、会員の熱中症対策としてお茶の差し入れを実施しました。

(2)普及啓発と会員拡大及び就業機会の開拓・拡大
 シルバー事業の理念が、住民や町内企業等に深く浸透を図るために普及
啓発活動を積極的に推進しました。 10月、11月に会員2名を雇用し、
町内の家庭を戸別訪問して入会促進と就業開拓に努めました。 10月の普
及月間には、町の主催する健康福祉祭りにおいて、参加者にリーフレット
を配布し、のばりも立てて宣伝に努めました。
また、恒例の星谷運動公園のゴミ拾いボランティア活動を今回は勝浦町
役場敷地の草抜きに変更して実施し、PRと社会貢献に努めました。
12月には、職員が挨拶を兼ねて顧客訪問し、カレンダー・タオルを配
付するとともに、年賀状等でPRを行いました。
就業機会の開拓・拡大に向けては、企業・法人・町役場等を訪問し、高
齢者の就業について理解を求め、就業機会の拡大に努めました。9月26日
には理事長と事務局長が町長と町議会議長に全国シルバー人材センター事
業協会の総会で決議された「地域社会に貢献するシルバー人材センターの
決意と支援の要望」と題された要望書を提出しました。
町内の一人暮らし、障害者がおられる世帯や高齢者のみの世帯を対象と
した「地域安心サポート事業」は、在宅生活を長くするうえで欠かせない
事業なので、戸別訪問をするなど継続的に制度の普及に努めました。
町内の高齢者を対象として専門性の高い就業に応じるための講習会「松
の剪定講習会」を役場前庭で開催し、就業に必要な技能や知識の習得に努
めました。

(3)シルバー派遣事業と職業紹介事業の推進
 シルバー派遣事業及び職業紹介事業は、多様な働き方の中で臨時的かつ
短期的な就業又はその他の軽易な業務に係る就業の範囲において、意欲と
能力のある高齢者が働き続けられる環境を整備した事業であり、派遣就業
受注に向けて町内企業等を訪問し、就業機会の開拓。拡大に努めました。
就業会員には、派遣就業のマニュアル「労働者派遣事業の適正な運営及び
就業条件」等を説明し、派遣事業への理解を深めました。
職業紹介事業については、県連合会と連携し、職業紹介事業を推進しま
したが、該当者がありませんでした。

法人管理事業

(1)諸会議の開催及び事務局機能の充実
 定時総会1回、理事会2回開催し、センターの効率的な維持運営と事務
の改善合理化を推進し、円滑な事業運営に努めました。

(2)県連合会事業への参加
 徳島県シルバー人材センター連合会のリモート研修会に余加し、職員の
資質の向上と事業の開拓。発展に努力しました。


(3)情報公開
 書類の事務所内掲示・備え置き及びインターネットのホームページで情
報を公開しました。

業務の適正を確保するための体制の整備に関する事項

1.理事及び職員の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するた
めの体制の運用状況
・理事会は、法令。定款及び理事会運営規則に従い、重要事項を決定す
るとともに、理事の職務の執行を監督しました。

2.理事の職務の執行に係る情報の保存及び管理に関する事項
・理事の職務執行は、法令及び定款等に基づいて行われ、その職務執行
に係る情報は、法令等に基づき理事会議事録に記載され、その記録の保
存・管理は、法令等に基づき適切に保存及び管理しています。

3.業務の適正を確保するための体制の運用状況の概要
 ・内部の統制については、規程等に基づき重要な不備がないかを常時確
認しています。

事業報告の附属明細書

 令和4年度事業報告には「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律施
行規則」第34条第3項に規定する付属明細書「事業報告の内容を補足する
重要な事項」が存在しないため作成していない。
            令和5年5月
            公益社団法人勝浦町シルバー人材センター